重要性を増すメンタルヘルスケア
メンタルヘルスとは「精神面における健康」や「心の健康状態」を表す言葉です。
身体の健康が大切なのはもちろん、心も元気であることは、仕事を進める上でも必要なことです。
このところの社会環境の変化等で、心の健康を維持するのも、難しい時代になってきています。
雇用情勢の変化とともに、 働く人の勤務形態や心理状態も変化を強いられて、多くの働く人が仕事や職業生活に関する強い不安、ストレス等を感じています。
また、全国の精神障害の労災請求・支給決定件数は高止まり傾向にあります。
このような現状から、労働者に対するメンタルヘルスケアの重要性が増しています。
労働者の心の健康に関する現状
近年、経済・産業構造が変化する中で、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合が高いことが下記のグラフでもわかります。
メンタルヘルスケアを推進しないと業績低下のリスクも
2021年に厚生労働省が公表した「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、職場や仕事で不安やストレスを感じたことがある労働者の割合は54.2%でした。職場で5割以上の労働者が強いストレスを感じているということは、それだけ精神疾患による休職・離職につながる可能性があることを意味しています。
労働者のメンタルヘルス不調は休職や離職による労働力不足だけではなく、労働力不足が引き金になって生産性の低下、事業全体の業績低下にもつながりかねません。
このようなリスクを踏まえると、メンタルヘルスケアは、労働者一人ひとりの心の健康状態にとどまらず、経営のリスクマネジメントの一種と捉えるべきです。
4 Care メンタルヘルスケアに有効な取り組み
職場におけるメンタルヘルスケアには、「4つのケア」が効果的だと考えられています。
「4つのケア」とは、厚生労働省の指針(労働者の心の健康の保持増進のための指針)で示されているメンタルヘルスケアのことであり、「セルフケア」「ラインによるケア」「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」「事業場外資源によるケア」の4つで構成されます。
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セルフケア
ケアを担う人:個人(労働者自身)
●ストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解
●ストレスやメンタルヘルスチェックなどを活用したストレスへの気付き
●ストレスへの対処 -
ラインによるケア
ケアを担う人:管理監督者
●職場環境等の把握と改善
●労働者からの相談対応
●職場復帰における支援、など -
事業場内産業保健スタッフ等によるケア
ケアを担う人:事業場全体
●具体的なメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案
●個人の健康情報の取扱い
●事業場外資源とのネットワークの形成やその窓口
●職場復帰における支援、など -
事業場外資源によるケア
ケアを担う人:外部
●情報提供や助言を受けるなど、サービスの活用
●ネットワークの形成
●職場復帰における支援、など
Make Use Of Myempathy 「Myempathy」は3つのケアに対応